競馬界の「密室」「隠蔽」体質がにじみ出た?
16日の釈明会見で幕引きを狙ったJRAだが、競馬マスコミやファンの怒りの声は高まっている。
ある競馬マスコミの関係者は、「今回の問題でJRAの最大のミスは、池江調教師と金子オーナーを処分しなかったこと」とし、そのことが疑惑を深めたとみている。同氏は「池江調教師の弁明は到底信用できるようなものではないが、仮にその弁明が本当だったとしても池江師には過失責任があるはず。彼の過失によって、ディープインパクトが失格になっただけではなく、日本競馬の信頼まで失った。たとえば、資格停止などの処分にすべきだった」と憤る。JRAが処分できなかったところに、競馬界の「密室」「隠蔽」体質がにじみ出ているというのだ。
疑惑を抱えたまま、ディープインパクトは26日に東京競馬場に行われる国際GⅠ競走「ジャパンカップ」に出走する予定だ。ちなみに、1着賞金は2億5,000万円で、調教師はその10%が得られる。スポーツ紙の予想は、05年の有馬記念でディープを負かしたハーツクライとの一騎打ちムード。ディープが勝てば、池江師が仏ギャロに支払う制裁金230万円もなんなく回収できる。