結果的に問題となった日記は削除される
ネット上の現状からすると、ある意味適切なコメントであったが、池内さんは「削除」を拒否した。
「・・なるほど。そういう時代なんですね。私も怖がりです。でも発言しなければならないことは発言します。この記事の場合は、企業名を伏せると意味が通らなくなりますし、『企業側が雇用すべくはたらきかけても、継続して勤務をすることができない若者』の問題が大きいと感じています。これは日本の将来に関わる大きな問題です。したがって、この記事は削除しません」
と06年10月23日に返答している。
しかし、結果的に池内さんは該当する日記を削除。06年11月18日には「評論家の池内ひろ美さん、期間工はトヨタを漢字で書けるのかと侮辱→記事削除」と題されたスレッドが、ネット上の掲示板2ちゃんねるに立てられ、06年11月20日夕方時点でその数は5に上っている。
殺到したコメントは、批判や罵詈雑言などがほとんどで、06年11月20日夕方時点で1,000を超えた。なかには、コメント欄には「期間工」だという人の批判のコメントもある。
「トヨタはトヨタかTOYOTAです。漢字はありません」「職業差別って楽しいですか 人を卑下することって楽しいですか 虐めってなんかこう自尊心が蘇ってくるんですよね」「日頃から色々な職業の人間を馬鹿にしてそうですね」「あなたには必要ない人間かもしれないですがトヨタには必要な人間だからトヨタは300万以上払っているのでは?そもそも その言い草が失礼なんでは?」「ネットという公の場であれだけの差別発言をしておいてなんの釈明もなさらないのですか?」
といったもので、期間工に対する池内さんの発言が「職業差別」と捉える見方が大勢だ。
06年11月19日朝には「池内ひろ美」と名乗る人が
「もう悪質なコメントやめていただけませんか?ブログ閉鎖させる気ですか?」
と書き込んでいる。投稿されたコメントの表示は19日夕方の時点で停止している。