発売初日のフィーバーぶりは、「転売」目的
「PS3」と同時に発売されたゲームソフトは僅か6本。最大のウリであるブルーレイディスクの映像ソフトも揃っていない。だからネット上でも「今、PS3を買っても、何で遊ぶの?」といった疑問が出ていた。買ってすぐにオークションに出したくなる気持ちもわかるような気がするし、安い価格でオークションに登場しても買いたい気持ちにならないのだろう。
一方で、ヤフオクでは、出品商品は「未使用」「新品」という表示が多い。つまり、オークション出品者は最初から転売目的だった可能性が強い。品薄だから高く売れると考えたとしても不思議は無い。となると、テレビなどで報じられた発売初日のフィーバーぶりは、ファンのものというより、「転売」目的による騒ぎだった可能性もある。
朝日新聞の06年11月12日付けの紙面はこう報じている。
「福岡市博多区の『ヨドバシカメラ マルチメディア博多』。200台の販売数に対し、前夜から400人が押しかけた。店によると、その大半が中国人とみられた」
「『元締』らしき男性の指示を受け、PS3を次々に購入。買ったばかりの商品を袋に入ったまま店内の一角に置き、『元締』からアルバイト代とみられる金を受け取って立ち去っていった」
もっとも、「転売」目的だとしても、成功したかどうかは疑問だ。