「脱・軽自動車」で スズキ売上3兆達成へ

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「軽の販売台数首位」の座を明け渡す可能性

   好調な輸出が貢献して、スズキの国内生産台数は59万3,000台と、4~9月の上半期実績で日産自動車を初めて抜いて国内3位となった。ただ一方で、苦戦気味の軽自動車は07年3月期での販売目標を63万台から60万5000台に引き下げた。シェアを競ってきたダイハツは、61万5000台を計画しており、スズキが33年間守ってきた「軽の販売台数首位」の座を明け渡す可能性が高くなっている。

   11月1日の決算発表の会見で鈴木修会長は、軽のシェア争いについて「優先するのは収益で名誉は後回し。行儀の悪い振る舞いは厳に慎むべきだ」と述べ、軽自動車の販売シェア1位の座を守るため、販売台数を無理に増やす考えがないことを強調。国内では当面、欧州など海外向けの小型車生産を優先する考えを表明した。また、他メーカーに対する完成車のOEM(相手先ブランドによる受託生産)供給については、米ゼネラル・モーターズ傘下のオペルとも協議していることを明らかにし、現在2車種を供給している日産に絞って関係強化を目指す、という考えはないとの意向を表明した。

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