ブロガー達に支払う「原稿料」は高騰
NHKのニュースに登場した「口コミマーケティング」のナレッジパークも同日、ホームページに、(1)ブロガーに書いてもらう際には「提供された。」という一文を必ず入れている(2)本人には感想をそのまま記載するよう伝えており、一切の脚色はない(3)ブロガーが商品の記事を拒んだ際には、掲載することはありません、という内容を掲載した。同社には放送後、「彼女たちに無理やりブログを書かせているのではないか」といった問い合わせがあったという。
同社が「口コミマーケティング」を始めたのは2年前。「通常のバナー広告ではクリック率が高まらない。本当に良い商品を紹介したいとき、実際に使ったモニターの意見をブログで紹介することによりPR効果が格段に上がると判断した」とJ-CASTニュースの取材に答えた。現在は800人ほどのブロガーを抱える。殆どが女性だ。
「バイト感覚でお金が目当てというよりは、自分達が紹介することによって(商品を知ってもらったり、売れたりする)生じる影響力に興味があるブロガー達なんです」
と話す。一方で、ブロガー達に支払う「原稿料」は高騰しているという。「1更新当たりに支払う価格が2年前が1とすれば、現在は8です。それだけ口コミマーケティングの需要が高まっていて、今後も相当需要が高まっていくと考えています」
ハウス食品はこの口コミマーケティングを活用している。導入以降、売り上げは4倍に増えたのだという。同社は、「テレビなどでCMを流していますし、口コミがどれくらい効果があったのかは現在調査中です」と話す。「一度お試しください、という感じでブロガーに商品を渡したわけですから、酷評を書かれ裏目に出る可能性もあるわけです。ただ、結果として良い評価が多かった」。口コミ導入は、一種の「賭け」だったわけだ。