「疑惑の判定」から4ヶ月、12月の防衛戦に向けて練習を進めるボクシング・ライトフライ級王者の亀田興毅選手だが、バッシングはまだ収まらない。そんな中、自らのブログで、いじめ問題についての文章を書き込んだ。自身への批判に対して「あいつらは平気でテレビを使っていじめをしてんねん」と、ワイドショーのコメンテーターに矛先を向ける内容で、ネット上ではこれに冷淡な反応しかない。
「俺が腹立つんは、テレビで喋ってるやつらや」
亀田批判は「いじめ」?
亀田選手は2006年11月4日、報道陣に対して練習の様子を公開し、「今まではケンカでやってきたが、次からはちゃんとボクシングする」と、技術面の強化に向けての意気込みを語った。 同日、自身のブログに「いじめ問題。」というタイトルの文章を掲載、いじめ問題の報道に接して「ほんまにかわいそうやと思う。胸が痛くなるよ」との感想を述べている。その上で、「俺はいじめはなくなれへんと思う。大人になってもいじめはあるんやから」と、話題は自らに向けられた批判への反論に移り、このように、亀田選手を批判する人々を非難している。
「俺が腹立つんは、ワイドショーでいじめのことについてテレビで喋ってるやつらや。『いじめは絶対にだめです』とかいろいろ言うてるくせに自分らは平気でテレビを使っていじめをしてんねんから。俺が一番いい例や」
「嫌い」だけで批判される?
このように、自らに向けられている批判は「いじめ」だと断じている。さらに、批判が相次いでいる背景については
「ほとんどはいじめる側はその人間のことが嫌いやからとか、うっとしいからとか、そんな理由でいじめてると思うねん。俺らのことをテレビを使っていろいろ言うてるんも俺らのことが嫌いとか、そんな理由で言うてねんやろ」
としている。亀田選手に対して「嫌い」「うっとおしい」といった感情を抱いているから、批判するのだ、という認識を示した。
これに対して、ネット上をざっと見ると、「亀田は正論」という声もなくはないが、冷淡な反応が大半だ。
「態度の悪さや怪しい判定を指摘される事がいじめになるのかw」
「いじめと批判は違うだろ 亀田理論だと国会なんていじめの嵐だぞ」
このように、バッシングが収まらない背景には、批判されている内容に真っ正面から反論していない、ということもありそうだ。
12月の試合で誰もが文句をつけようがないくらいに明快な形で勝つしか、解決方法はないようだ。