合計では960万個の回収になった
電池不足でPCメーカーの新製品の発売が影響を受ける可能性も指摘されている。しかし中川副社長は「他社の電池も使うので、年末商戦に向けたPC新商品の供給ができなくなることはない」と否定した。
安全対策については、06年2月までに金属粉が発生しにくい製造法や、電池内部への混入を防ぐ工程を導入し、検査体制を強化したと説明。「現時点では十分な安全対策をやった」として、事実上の安全宣言を出した。一方で、ソニーのノート型PC「バイオ」での電池回収個数が、全世界で25万個に及ぶことも明らかにした。
ソニー製電池の回収は、デルとソニーのほか、アップルコンピュータ(米国)、レノボ(中国)、東芝、日立製作所、富士通、シャープ、ゲートウェイ(米国)がそれぞれ実施する。ソニーは10月19日、自社での回収分を含む総数960万個の回収で、510億円の費用を負担することを発表している。