ブログや掲示板に不用意にカキコミした内容がもとになって、就職の内定取消し、不採用になる例が出てきている。企業の人事部が採用予定者のブログを覗き、合否の判断として使っているからだという。検索だけでも、いろいろ個人情報が分かってしまう。ブロガーの中には「就職に備えてブログを消す」と書いている人もいる。
就職活動支援会社のダブルキャリア代表取締役村山雄二さんは、「リスクが考えられるようなカキコミは気をつけたほうがいい」と警鐘を鳴らす。
就職活動掲示板サイトは見られている
学生にも人気の「みんなの就職活動日記」。人事担当者に見られてるかも?
「もちろん人事部は公にはしないだろうが、グーグル検索やmixiなどに本名を打ち込めば、個人情報が得られる時代だし、採用の際に受験者のブログを覗いて合否の参考にしても何の不思議も無い」と話す。特に危険なのは就職活動について書くケースだという。
企業の人事担当者がよく見ているとされるのが「みんなの就職活動日記」のような就職活動掲示板サイトだ。会社についての質問や、試験のアドバイス、内定が出たなどの報告などが並んでいるが、こんなカキコミもある。
「面接は、私が受けたアパレル関係の中では、イマイチな方でした。。ギャル上がりのような方で、、、大股開いてみたいな(笑)」「僕も1日に最終受けて内定もらいました。入社は迷い中です」
最終面接ならば、匿名であっても、誰が書いたかある程度特定できる。また、会社側から「内定出すから他社は断るように」といわれたのに、そうしてないことが分かってしまう場合もある。特に、面接で知った会社の秘密情報をブログに書き込んだりすると相当ヤバイ。
「会社の公開できない情報を公表することは、ビジネスの世界ではありえない。そんな求職者は社会人として疑問をもたれ、それを理由に内定取消しになっても反論は難しいでしょう」と村山さんは話す。
ブログを巡っては、05年、2つの「事件」があった。ライブドア証券に内定した大学生が車を運転中危ない目にあい、「罵声かまして土下座させた。奥さんと子供出てきて、平謝りかましてるから、車のボデイを蹴り飛ばしてエアロバキバキにぶっ壊して終了!!!」などと自慢げにブログに書いた。