核実験が影響? 在日朝鮮人の韓国籍申請が激増

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   朝鮮籍から韓国籍に変更する申請が、2006年10月になって韓国大使館で2~3倍に増えた。北朝鮮が2006年10月9日に核実験を行ったと発表したことが影響しているようで、昨今の北朝鮮政府の動向が在日朝鮮人の心を揺さぶっている。

   韓国大使館領事部によれば、朝鮮籍から韓国籍に変更する申請が06年10月16日から一週間で2~3倍に増えた。これまで、変更申請は1週間に10件程度だが、現在では20~30件程度に増えているという。担当者は、北朝鮮の核実験との因果関係については「わからない」としているが、時期からして北朝鮮の動向と関係ないとはいえなそうだ。実際、朝鮮籍から韓国籍への変更手続きは容易にでき、韓国大使館で2~3時間で手続きをしたのち、役所で外国人登録証明書を入手して韓国大使館に提出すれば、韓国籍取得となる。

朝鮮総連「コメントすることはできない」

韓国大使館のHP。各種手続きが案内されている
韓国大使館のHP。各種手続きが案内されている

   朝鮮籍から韓国籍への変更の急増については、在日朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の組織力の低下も指摘されている。朝鮮総連広報部もJ-CASTニュースの取材に対し、「報道を見てそうなのかな」と、「変更」については認識していることを明らかにしたが、組織力の低下については、

「(朝鮮籍から韓国籍への変更の急増との)かかわりが分からないので、それについてコメントすることはできない」

   と答えた。
   しかし、ネット上の反応を見ていると、朝鮮籍から韓国籍へ変更したひとが増加していることを実感している人も少なくないようだ。SNS大手のmixiの「在日朝鮮人親日派」というコミュニティでも

「北の方は韓国籍にした人が本当に多いですよね」

   とのコメントがあり、「朝鮮籍離れ」が進んでいることが良くわかる。

   06年10月21日付産経新聞(大阪夕刊)は、「(朝鮮籍から)韓国籍への変更は、平成14年(編注:02年)の日朝首脳会談で、北朝鮮が日本人の拉致を初めて認めた際にも相次いだ」と報じている。

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