auは仲間由紀恵と速水もこみちで勝負
ソフトバンクの奇策に対して、ドコモとauは従来型の新聞広告を展開する方法を選んだ。番号ポータビリティ初日にあわせ、朝日、読売、毎日などの全国紙に全面広告を掲載するというオーソドックスな広告戦略だった。
ドコモの新聞広告は有名人の記者会見風景だ。大相撲の朝青龍関や競馬の武豊騎手、俳優の津川雅彦さんや宮崎あおいさんらがずらっと並んだ記者会見風景の写真の上に、「だから、私はドコモです」の文字。業界トップならではの安心感を広い世代に向けてアピールした。
一方、若者の評価が高いauは、仲間由紀恵さんと速水もこみちさんという若手人気俳優の大きな顔写真を掲載。「MNP本日スタート! 番号そのままauにおいで!」と乗り換えを呼びかけた。
これに対して、ソフトバンクモバイルは新聞広告はなし。有楽町駅前で“号外新聞”を配ったソフトバンクモバイルの社員が「どんどんもらってくれる感じで、反応はよかったと思う」と話したように、ソフトバンクの「予想外」の広告戦略は期待どおりのインパクトを与えることができたようだ。