民主党議員との不倫が報じられていた山本モナさんが2006年10月23日に「筑紫哲也のNEWS23」を降板した。これをきっかけに、「みのもんたの夜の報道番組」説が急速に現実味を増している。「NEWS23」が終わり、同じ時間にみのもんたがキャスターを務める情報番組が取って代わる、というものだ。
山本モナさんが所属するオフィス北野は06年10月23日、TBSに山本さんの降板を申し入れていたことをマスコミに発表。同時に、「NEWS23」の番組内でも膳場貴子キャスターの口から山本モナさんの降板が発表された。山本さんは、所属するオフィス北野を通じて、
「私の軽率な行動で、番組並びに関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。今後は自らを厳しく律し、信頼回復に向けて努力してまいりたいと思います」
とコメントしている。山本さんの記者会見はないという。
筑紫キャスターに限界説
「朝ズバッ!」が「夜ズバッ!」になるかも?
しかし、単なる「一キャスターの不倫」として、山本さんが表舞台から降りることで決着、とはいかない事情がある。というのも、山本さんの不倫と報道の中立性の問題が問われていることに加え、不倫騒動を一切報じない番組や筑紫キャスター自体にまでも批判や疑問が高まっているからだ。実際、山本さんの降板が報じられた後でも、ネットなどでは筑紫キャスターへの批判が強い。
「『短くて残念』って言うくらいなんだから、『長すぎる自分』は何て言われるんだ?」「筑紫自身は長い間で(まだ辞めてないことが)残念です」「筑紫が降板して欲しいのだが...」
かつては、オウム事件をめぐって「TBSは死にました」と発言するなど、内輪にも批判的である姿勢が高い評価を受けた筑紫キャスターだが、今回の山本さんの降板をめぐっては「え~、短くて残念でした」としかコメントしなかったことも、視聴者の失望をかったようだ。
筑紫キャスターは1989年から17年に渡って「NEWS23」のキャスターを務めているが最近では、「ろれつが回っていない」などと限界説がささやかれている。さらに、視聴率でも「NEWS 23」リニューアル当初に、裏番組の日本テレビ系「NEWS ZERO」にも敗北。先行きが懸念されていた。