「悪口を言ってはいけない」という、独特のポリシーを掲げたSNSがある。そのために、書き込み内容を監視し、場合によっては、発言を削除する「銀河パトロール部隊」という組織まで作って、「安心・安全」をPRしている。
SNSと聞いて、最初に思い浮かべるのはミクシィ(mixi)、グリー(gree)のような「大手」だが、その他にも、学校別、職業別、さらにはアダルト系など、さまざまなものがある。総務省の調べによると、2005年05月現在でSNSのサービスを提供している事業者数は75。
「ココロ・プラネット(ココプラ)」は05年9月にサービスを開始した。06年9月21日には登録者数が1万人を突破し、現在の登録者数は約1万1,000人に達した。
女性に配慮、アダルト画像は「禁止」
「銀河パトロール部隊」が書き込み内容をチェックする
ココプラの最も特徴的なルールは「人・モノの悪口は、絶対に言わない!」。どうして、こんな独特なルールを設定しようと思ったのだろうか。大手プロバイダのAOL(America Online)の日本法人で長くインターネットに携わった経歴を持つ、同社社長の藤田
「インターネットが本当に普及するためには、『情報』(インフォメーション)だけでなく、感情(エモーション)にも配慮するような仕組みを構築しないといけないと強く感じておりました。インターネットを本当に安全で居心地のいい空間にするため、『悪口を言わない』をルールに掲げ、他のサービスとの圧倒的な差別化を図っております」
と説明する。さらに、こう続ける。
「著作権に触れるような写真に関しても厳しく対処しております。また、女性のユーザーに強く配慮して、いわゆるアダルト的な文章・画像に関しては、非常に厳しく対処しております。アダルトを事実上許容している他のサービスとは圧倒的に異なるところだと考えます。女性にとっては非常に安心できるサービスだと自負しております」
J-CASTニュース記者も実際に登録して、登録者のプロフィールを、ざっと閲覧してみたが、ほとんどの登録者が自分の顔写真を登録していたのが印象的だ。確かに、大手SNSよりも大きな「安心感」を提供している、という面はありそうだ。
また、「悪口を言わない」というルールを徹底するために、「銀河パトロール部隊」なるものが書き込み内容を監視し、場合によっては、その発言を削除するなどの措置を取るという。ちなみにこの「銀河パトロール部隊」という独特の名前は、社名に「プラネット(惑星)」とあることから連想して作ったものだそうだ。