「イジメで自殺、はマスコミにやられる」
これが教師の「隠蔽体質」を生んだ

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帰宅できるのは、電話が少なくなる午前零時頃

   福岡県筑前町にはイジメ自殺のニュースが出るやいなやマスコミが大挙して押し寄せた。イジメに関わったとされる教師の情報が氾濫。クラスの生徒を成績に応じ、イチゴの品種になぞり「あまおう」「とよのか」「出荷できないイチゴ」と呼んだことや、書道の時間に太っている女生徒に「豚」と書かせたなど報道された。ネットでは関わった教師への批判だけでなく、実名と思われるイジメた生徒の名前や、三輪中校長室の直通電話番号なども出た。
   J-CASTニュースの取材に対し、福岡県庁内の福岡県教育委員会の担当者は、「一つの命が無くなったことは重大な問題であり、毎日、問い合わせについては真摯に対応している」と話した。06年10月13日から義務教育課の電話が鳴り続け、受話器を置く暇がないほど問い合わせが来ているのだという。繋がらないこともあり、総務など他の部署にも連日相当数の電話がかかり、その数は数えられないほど多いという。その問い合わせの内容の殆どが「許せない!」と担当教師に対する怒りの電話。「できる限り問い合わせに対応したいので、うちの部署の10人が帰宅できるのは、電話が少なくなる午前零時頃になります」と疲れた様子で話した。

   学校でのイジメ問題がクローズアップされたのはもう10年以上も前だが、文部科学省の調査では、99年から05年9月まで公立小・中・高等学校の児童生徒の「イジメが原因の自殺者はゼロ」となっている。とにかくマスコミの関心を引かないこと、という教師側の対応の反映かもしれない。

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