会見の記者出席率はナンバーワン
こうした菅谷発言のおかげか、テレ東の記者会見の記者出席率はナンバーワン。「私はモー娘のファン」と脱線したり、巨人やNHKなど"権威"に噛み付く姿勢がうけているようだ。もっとも「菅谷社長はきれいごとが多い。深夜番組ではAV女優を出演させたり、数多いテレビショッピング番組など"言動不一致"が多い」(放送記者)という批判もある。
菅谷社長は1961年、早大卒業後、日経新聞に入社。早大時代はテニス部で活躍。日経では経済部記者として鳴らし、取締役、専務を経て99年、テレ東副社長に就任。01年から社長を務めている。
テレ東は菅谷社長を筆頭に"日経支配"といわれるように幹部には日経出身が多い。番組も昼の「株式ニュース」、夜の「ワールドビジネスサテライト」などニュースは経済主体。制作費が少ないのを局の個性で補う。「なんでも鑑定団」、「アド街ック天国」やグルメ旅番組など他局と一味違う番組がそうだ。
日経支配に関してはプロパー社員からの批判が絶えない。菅谷社長は「あと1代、2代かあとにはテレビ生え抜きの社長が誕生するでしょう」と語る。これは次期社長も日経出身であることを認めたようなもの。次の社長をプロパーから選べば、菅谷人気はさらに上昇するかもしれない。