北朝鮮の核実験 「失敗か捏造」?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

読売は「最終的に確認するのは困難」

   では、日本での報じられ方はどうか。

   11日、軍事ジャーナリストの神浦元彰さんは自身のウェブサイトで、

「核兵器の常識に従うなら、北朝鮮は第1回目の核実験(10月9日)より短期間内に再度の核実験を行うのが普通である。それを行えないなら、北朝鮮の核爆弾は深刻な欠陥を持っているか、北朝鮮は核武装をする能力や意思がないとなる」

   と、2回目以降の実験がいまだに行われないことに疑問を呈している。ちなみに、98年に核実験を行ったインドは、5月11日に3回、同13日に2回の実験を行っている。さらに、同国に対抗して核保有を宣言したパキスタンは、98年5月28日に5回、同30日に1回の核実験を行っており、31日には、その映像が公開されている。これを見ても、北朝鮮が2回目以降の実験を行わないことの不自然さが際だつ。

   10月12日発行の日刊ゲンダイは、「北朝鮮核実験は大失敗か捏造」という見出しで、核実験は「本当は張り子の虎じゃないのか」と疑問を投げかけている。

   朝日新聞は10月13日、「核反応の『確証』となる放射性物質(放射能)測定の異常は12日現在、日本と韓国の観測では検出されていない。このため、両国政府は実際に核爆発が起きたかどうかの判断には慎重な姿勢だ」と報じている。同日の読売新聞は、もっと踏み込んで、政府が核実験を「最終的に確認するのは困難だとする判断を固めた」としている。

   実験を確認するのは無理だとすると、永遠のミステリーとして「迷宮入り」になりそうだ。

1 2
姉妹サイト