金融広報中央委員会(事務局: 日本銀行)が2006年10月10日に発表した「家計の金融資産に関する世論調査」によると、「預貯金がない」と答えた世帯は全体の22.9%だった。この割合は、05年が調査開始以来最高だったが、06年はそれを0.9ポイント下回った。1世帯あたりの金融資産の平均保有額は前年比12万円減の1,073万円で、借入金の平均額は同19万円減の536万円。調査は全国の1万80世帯を対象に、6月23日~7月10日に行われた。回収率は34.5%。
一方、三菱UFJメリルリンチPB証券が同日発表した調査報告によると、100万ドル(約1億2,000万円)以上の資産を持つ日本の富裕層の1人あたりの平均保有資産は270万ドル(約3億2,000)万円。アジア地域の富裕層の平均は320万ドル、世界平均が380万ドルで、日本の金持ちの「小粒」ぶりが目立った。