JPモルガン証券 誤発注で意味不明の発表

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マスコミ各社の問い合わせにも「のらりくらり」

   誤発注を出した銘柄数や売値、買い戻しにかかった金額などについて発表し、「市場に影響がなかった」ということを客観的に説明しようとするのが普通だが、JPモルガン証券はその後も一切のニュースリリースもなく、マスコミ各社の問い合わせにも「のらりくらりで質問に答えられず、当事者意識のかけらもなかった」(大手マスコミ)という。
   東証の西室泰三社長も翌26日午後の会見で「今、(JPモルガン証券から)うかがっている範囲では、特に東証として何らかの措置をするようなことではないと思っているが、全貌がはっきりしてから東証としての対応は決めざるを得ない」と述べ、情報公開が遅く、不十分であることを認めた。
   誤発注のあった25日午後の東証の後場寄り付きの値動きを見ると、TOPIXは午前の終値に比べ10ポイント下落したが、直後に値を戻す場面があり、買い戻されたとみられる。結果的に同日の日経平均株価やTOPIX (東証株価指数)の終値に影響はなかったとみられるため、マスコミ各社の報道も一部にとどまったが、JPモルガン証券の対応のお粗末ぶりは東証やマスコミに広く認識されることになった。

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