CM単価の高い自動車、通信などの企業はCMを出さない
主に巨人戦を見るのはM3層(50歳以上の男性)という個人視聴率調査のデータがある。M3層に合う広告主は入れ歯安定剤、オムツ、お茶漬けなどで、CM単価の高い自動車、通信などの企業はCMを出さない。優良な広告主も逃げ出したようだ。
在京民放キー局5社の第一4半期 決算(4~6月)にも巨人戦視聴率の影が忍び寄っている。巨人戦中継の多い日本テレビは巨人戦視聴率が6月に10%を割り込んだことが影響して売上高は861億円と前年同期比0.9%ダウンとなった。
入場料収入も今年前半の観客数は前年比0.5%%減だが、実際は開幕直後からタダ券が配られるなど青息吐息。(株)読売巨人軍は球団経営コストが150億円かかるとして放送権料、入場料収入が3割減ったら来季の収支は赤字―と週刊誌「アエラ」は試算した。
巨人は生き残れるのか。「かつては20%の視聴率が当たり前でドル箱だったの巨人戦もいまや完全なお荷物になった。大リーグに行った松井やイチローを呼び戻すしか手はない。大リーグ
中継にスポンサードする広告主の動きも有る」。
こういって、巨人担当記者は空を仰いだ。