新聞各紙は冷めた見方が大勢
では、一般紙はどうだろうか。やはり各紙とも、顔ぶれに目新しさがないことを指摘している。
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞は、今回の人事を「論功行賞」という言葉を使って批判、特に朝日新聞は「NHKの大河ドラマ『功名が辻』の現代版かと思わせるような分かりやすさ」と皮肉った。
最も批判的だったのは毎日新聞。
「新内閣の布陣からは首相の若さに起因する清新なイメージも、小泉政権から引き継ぐべき改革への熱気も感じられない」
一方、産経新聞は「老壮青のバランスに配慮」、日経新聞は「ベテラン議員と安倍首相に近い中堅・若手を内閣・党に配した実務型」と、若干抑え気味な言葉使いだ。
各紙が新内閣の政策の不透明さを指摘する中で、読売新聞は、このように新内閣への期待を表明したのが際だっていた。
「新憲法制定へ、首相の主導で大きく前進させねばならない」