三菱東京UFJとアコムはインドネシア進出
三菱東京UFJ銀行と消費者金融大手のアコムは、インドネシアの中堅銀行の「バンク・ヌサンタラ・パラヒャンガン」(BNP)を共同で買収するため、交渉開始を発表した。現地で消費者ローンなど個人向け業務の展開を図る。
銀行が消費者金融会社とともに海外の銀行を買収するのは極めて異例だ。ただ、三菱東京UFJは収益拡大の柱として個人向け業務の強化を掲げており、アジアをはじめ海外での業務拡大を目指している。また、アコムもタイでローン事業を展開している。三菱東京UFJとアコムは資本提携していることもあり、今回の動きにつながった。BNPは資本金約20億円で、インドネシアに29拠点を展開。三菱東京UFJとアコムは発行済み株式の過半数の取得を目指し、買収額は80億円程度を見込んでいる。
ただ、日本国内で消費者金融のあり方が問われている最中の発表に、金融庁の内部からは不快感を示す声も出ている。