大手は「安全面」を強く打ち出している
最も入っていくのが早かったエキサイトは、自前のコンテンツ「エキサイト恋愛結婚」の拡充をはかっているし、ヤフーは、「ブライダルネット」という老舗の結婚情報サービス専門の会社を買収して、市場への浸透をはかっている。いずれも、無料のお試しコースを用意して、顧客を囲い込む。一度入会してしまうと、ネットでのチャットやテレビ電話システムなどが充実しているため、顧客はどんどんパーチャルでの出会いにお金をつぎ込んでいくシステムとなっている。
小規模なネット上での結婚情報サービス会社と比較して、こうしたサイトは正式に入会するためには、住民票や給与明細などの書類を提出しなければいけないなど「安全面」を強く打ち出しているのが特徴だ。
検索エンジンで「結婚情報サービス」と入れると、「素敵な出会いのきっかけを応援します!」とか「特徴はそのステータスの高さ!男性会員の74%が大学卒業」「カップル成功率90%。きっと運命の相手が見つかるハズ」といった宣伝文句がずらりと並ぶ。さらに、結婚情報サービスを徹底比較、というサイトさえたくさんあることが分かる。都会では受け入れられた感のあるビジネスだが、田舎ではまだまだ普及していない。しかし地方でも、意識と IT環境の変化によって大きく伸びそうだ。