アップル映画配信参入 打撃受ける日本企業は?

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   デジタル携帯音楽プレーヤー「iPod」を擁する米アップルコンピュータが、米国でインターネットを通じた映画配信ビジネスに参入する。「音楽」に続いて「映画」ソフトも、ネット配信が主流になる可能性があり、これまで主流だったDVDによるソフト販売やレンタルにブレーキがかかる可能性も出てきた。年末商戦で次世代DVD対応機種の販売を本格化させる予定のソニー東芝など、日本の大手電機メーカーへの影響も避けられず、映画ソフト市場を巡る争奪戦が激しさを増しそうだ。

アップルは配信料を低水準に設定

映画配信サービスとあわせて、新型iPodを投入
映画配信サービスとあわせて、新型iPodを投入

   アップルはソフト販売の普及を急ぐため、DVDの発売と同時に配信される新作でも、事前予約なら配信料は1作品につき12.99ドル(約1,500円)と低水準に設定した。新作以外のソフトは9.99(約1,200円)。現時点で配信されるのは米ウォルト・ディズニー系列の作品だけだが、利用状況次第で他の映画会社も名を連ねる可能性が高い。配信された映画を手軽に楽しめる新機種として、100時間のビデオ再生が可能な大容量のiPodを349ドル(約4万1,000円)で投入することも、同時に発表した。日本など米国以外でもアップルは今後、映画配信サービスを導入するとみられる。

   アップルの今回の発表で特に注目されるのは、視聴方法での斬新な戦略を打ち出したこと。パソコンにダウンロードした作品を無線で受信し、薄型テレビで視聴できる装置「iTV」を2007年初めに発売し、これまでなかったテレビとの連携を強化するというのだ。DVD再生機(プレーヤー)などを使って、ソフトを再生する必要がないため、記憶媒体としてのDVDと、その対応機いずれの存在も揺るがしかねない。

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