「値段が下がると不足に」
一方で、若い年代では鯨肉を食べる文化が薄れている。ブログにも「食べたことないんですけど、美味しいんですか?」「もう日本じゃ味を知らない人も多数おられるわけで・・・」などと書き込まれたものもある。水産省は「日本古来からの食文化が廃れては困る」としている。日本捕鯨協会によると、近年は学校給食に鯨肉をメニューに加える動きが出てきて、現在では全国で3,500校にまでなったという。先の卸業者は、「日本人は鯨肉が好きなんです。しかし今、値段を下げたり大手スーパーとの取引を拡大すると供給が追いつかない。やはり、捕鯨再開が待たれているんです」と話している。
【訂正】
日本でクジラ肉が余っていることを国際捕鯨委員会に向けて発表したのはグリーンピース・ジャパンではなく、イルカ・クジラとの共存を目指す「イルカ&クジラ・アクション・ネットワーク」(IKAN)でした。フリーライターの佐久間淳子さんのレポートを記者会見で発表したり、配布したものです。また、「2005年12月末のクジラ肉在庫は3,900トンで、年間で在庫が増える時期」としましたが、農水省の統計によると、05年度の在庫のピークは8月末の4,804トンでした。3,900トンは11月末の数字でした。訂正いたします。