北朝鮮報道が全国紙との差別化になる?
こうした新聞包囲網に新聞・通信社も生き残りに懸命だ。全国紙は地方紙潰しに乗り出せば、地方紙は共同通信を「窓口」に地方紙連合を模索している。主に地方紙にニュースを提供する共同通信は新聞の衰退は自らにはね返るから必死だ。
ただ、この新しいポータルサイトの先行きは波乱含みだ。
「こんどの全国新聞ネットの仕掛け人は共同通信。このほど共同は北朝鮮の平壌に支局を開設することになった。共同はこの根回しに昨年、地方紙幹部らを引き連れて北朝鮮詣でを行なった。しかし『地方紙は地酒持参で訪問した』と週刊誌から批判された」(民放局幹部)
「全国新聞ネット」の中にみられる地方紙の足並みの乱れは、共同主導に対する反発があるようだ。共同は「北朝鮮報道が全国紙との差別化になる」というが、地方紙の不信感は残る。