液晶テレビ 年末は 40型以上が主力になる

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   液晶テレビで激しい覇権争いを繰り広げているシャープソニーが2006年8月末、相次いで年末商戦向けの新製品発表を行った。両社とも昨年の年末商戦では30型台が主力だったが、今冬は40型台以上の大画面商品に軸足を移したのが特徴だ。従来このサイズを得意とした松下電器産業などプラズマテレビ陣営との競合も含め、勝ち残りを賭けた販売競争はますます激化しそうだ。

シャープ 40型以上の割合を06年度中に4割に引き上げ

シャープは、亀山第2工場モデルを投入
シャープは、亀山第2工場モデルを投入

   シャープは、40型以上の大画面液晶テレビ3モデルを10月に世界同時発売する。急拡大する市場に商品供給が追いつかず、05年末に出荷台数の世界シェア1位の座から転落したが、大画面パネルを効率的に生産できる最新鋭の亀山第2工場(三重県亀山市)が06年8月に稼動し、海外攻略に不可欠な大画面テレビの供給態勢が整った。発表会見8月31日の発表の記者会見で片山幹雄専務は「これから反転攻勢に出る。世界同時発売は世界で戦うという強烈なメッセージだ」と意気込みを語った。
   亀山第2工場のパネルを使って10月から発売するのは52型(店頭想定価格60万円前後)、46型(同50万円前後)、42型(45万円前後)の3モデル。特に52型は競合メーカーより20万円も安い戦略的な価格設定だが、効率生産が可能な同工場の稼動で十分利益が出る、という。

   シャープは01年1月に「アクオス」を発売し、液晶テレビ市場を開拓。国内では現在でも50%近いシェアを誇る。しかし04年稼動の亀山第1工場は30型台で、後続のソニーや韓国サムスン電子が40型以上に適した新工場で参入すると、海外中心にシェアが低下。02年の世界シェアは54%あったのが、06年4~6月期には12%に落ち込んでいた(米ディスプレイサーチ調べ)。現在は数%しかない40型以上の大画面テレビの割合を06年度中に4割に引き上げ、世界シェア1位の奪還を目指す。

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