ファイナルファンタジーIII リメイクでも面白い

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   ニンテンドーDS用のゲームソフト「ファイナルファンタジーIII」(FF3)が、2006年8月24日の発売から4日間で50万本の売れ行き(エンターブレイン調べ)になる大ヒットになっている。豪華でリアルな映像表現をするFFシリーズだったが、それに比べ「FF3」は映像がシンプル。いつもは数十億円もの開発費をかけるが、今回はその5分の1から10分の1程度だという。「グラフィックで売る時代」は終わったようだ。

   「FF3」はもともと、スクウェア(現在はスクウェア・エニックス)が1990年4月27日にファミコン用に発売したソフトで、当時は140万本が売れた。それを全面的にリメイクして発売したのが今回のDS用ソフトだ。

ゲームソフト シンプル時代の始まり

ニンテンドーDS向けにリメイクした「FF3」が大人気
ニンテンドーDS向けにリメイクした「FF3」が大人気

   スクウェア・エニックス広報は今回の大ヒットを「FFのネームバリューと、リメイクを期待したファンが買ってくれたのではないか」と分析するが、リメイクなだけに、ゲーム業界では「ファンから映像に対する疑問が出るのではないか」とも囁かれていた。しかし、ネットでの評価を見ると「面白い!」が並んでいる。

   一方、任天堂広報はJ-CASTニュースの取材に、

「映像がリアルでキレイだから売れるとか、そういう時代は終わっているんです。ゲームが面白いかどうかが問題。複雑で難しいゲームもファンは食傷気味です。昔のシンプルな楽しさを思い出してほしい」

と語る。

   その任天堂は、06年末までに家庭用の次世代ゲーム機「wii」(ウィー)を出す。『最新スペック競争を否定した据え置き型ゲーム機』とも業界では言われ、次世代DVDプレーヤー機能はなく、また、映像出力もハイビジョンには対応していない。

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