オタクと呼ばれる人たちの心もバッチリ掴む
ネット以外でも「健闘」が目立つ。06年9月9日の秋葉原駅前での総裁選に向けた演説で、麻生氏は「自称オタクの皆さん!」と呼びかけ、さらには人気サッカー漫画「キャプテン翼」など得意の「漫画ネタ」を挙げて演説するなど、安倍・谷垣両候補とは一味違ったキャラクターでその存在感が際立った。麻生氏は1週間で10冊以上のコミック誌を定期購読するほどの「漫画通」。オタクのあいだで大人気の『ローゼンメイデン』(幻冬舎)といったゴシックロリータ調の主人公が登場する漫画も愛読しているとも言われ、一部で「ローゼン閣下」と呼ばれるほど。演説では、「日本のサブカルチャーが、新しい日本のイメージとしてアジアに浸透している」と発言するなど、演説の大半は「日本のサブカルチャー」に関係することで、秋葉原にいたオタクと呼ばれる人たちの心もバッチリ掴んだ模様だ。
麻生太郎事務所に「麻生氏はフラッシュを見ているのか」とJ-CASTニュースが尋ねてみたところ次のような答えが返ってきた。
「あるのは知っていると思いますよ。見ているかどうかは分からないです。ただ見る暇がないと思います。事務所のスタッフのあいだでは『これはすごいねぇ』と評判です」