「内部通報制度」、すでに成果をあげている
――その会社から内部監査室に連絡がいく、ということですね。
「非常に、社員に安心感を与えています。告発制度は非常に重要なんですが、運用を一歩間違えると、『背中からコノヤロウ、と刺される』のようなことになりかねません。ですから、フェアネスというところに主眼をおいています」
――具体的には、通報はあったんですか?
「ええ、もう何件かありました。その結果、成果も上がっています。先日、弊社からも1,500人分のお客様の名前が漏れてしまって、これは自分たちの方で気がついたんです。直ちにこれを公表しました」
――取り組みは、反映されている、ということですね。
「それはありますね。このビルでも、(関連会社の)弥生あわせて700-800人の所帯になっていますから、きちんと仕組みを作っておかないといけません。昔みたいに10-15人で『ガンバロウ』とやっていたようなやり方では、もうコントロールできないんです」
――今のお話以外で、内部統制・コンプライアンス関係でおやりになったことはありますか?
「始めたばかりなんですけれども、一番やらないといけないのは『意識改革』ですね。勉強しろ、知識をつけろということではなくて、まずは意識を変える」