日本のテレビ業界 震撼させる事態とは

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「CM飛ばし」のできるHDDが普及

   テレビ画面に表示されるのは「トヨタ、ミュージックプレーヤー発売」というコピーとサイトのURLのみ。パソコンでこのサイトに接続すると音楽番組を楽しめる。ネットに客を誘導して新たなファンを獲得する戦略。新型車「bB」のCMで、トヨタは同車の広告費の1割をネットに費やした。

   テレビ広告の脅威はネットだけではない。「CM飛ばし」のできるHDDの普及はテレビのデジタル化とともに伸びている。野村総合研究所が昨年春行った調査では視聴者のCMスキップ率は64.3%にのぼり、損害額は年間540億円になると試算した。
   ヤフー・ジャパンの井上雅博社長は「ネット広告市場はいずれ1兆円になる」と豪語している。国の許認可行政に守られ高収入・高給与を謳歌してきた日本の民放テレビ局。いま「前門のネット広告、後門のCMスキップ」に追い詰められようとしている。

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