携帯に新型迷惑メール フィッシング詐欺にご注意

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   出会い系サイトの案内など、届くたびにいやな気分にさせられる迷惑メール。特に夜中にケータイに届くと、着信音で目が覚めたりして、迷惑さも数倍だ。そんな迷惑メールに「新規参入者」が登場した。食い止める方法はないのだろうか。

   携帯の場合、これまでに届いていた迷惑メールは、ほとんどが出会い系サイトなどを宣伝する日本語のメールだったが、2006年7月下旬頃から、英語のメールが送られるようになった。「バイアグラ」などの医薬品や、株式の購入を勧める内容だ。ほかにも、文章として読むことの出来ない、アルファベットが羅列されただけの迷惑メールもある。

不用意にアクセスすると、フィッシング詐欺のおそれ

「迷惑メール相談センター」のウェブサイト。電話で相談を受け付けている
「迷惑メール相談センター」のウェブサイト。電話で相談を受け付けている

   送りつけられてくるほとんどのメールには、URLが記載されている。未知のものにはアクセスしてみたくなるが、日本データ通信協会が設置する「迷惑メール相談センター」では、「不用意にURLにアクセスしてはいけません」と念を押す。自分がメールを読んだことが送信者に伝わって、さらに迷惑メールが送られてくることになるからだ。他にも、フィッシング詐欺にひっかかるおそれもある。幸いにも、「英語迷惑メールによるフィッシング詐欺の相談は、まだ来ていない」(同センター)という。

   この迷惑メール、どうにかして防ぐ方法はなのだろうか。最近の国内の例では、06年8月に、出会い系サイトの宣伝メール約20億通を約8万人の不特定多数に送りつけたとして、サイト運営会社とその社長ら3人が迷惑メール規制法違反(送信者情報を偽った送信)容疑で大阪府警に書類送検された例などがある。だが、現段階では、今回の英語迷惑メールに対しては法的対策は取ることはできないようなのだ。同センターでは、こう話す。

「日本の業者が海外にサーバーを置いて日本に向けて迷惑メールを送ってくる、という場合は、まだ対応できる可能性がありますが、文面が英語だ、という時点で迷惑メールを送ったのが海外の業者だと分かるので、対応のしようがありません」
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