人気アニメ「まんが日本昔話」が2006年9月13日の放送をもって終了することが明らかになった。しかし、毎日放送の同番組の掲示板「おたよりコーナー」には「やめないで」の声が殺到している。
「まんが日本昔話」は1975年1月から全国で放送を開始。一時は視聴率33.6パーセントを記録するほどの超人気アニメ番組だった。その後視聴率が落ち込み、94年9月には全国放送を中止することになった。現在放送されているのは05年9月にデジタルリマスター版として復活したものだ。
「現在の子供たちに必要なアニメだと思います」
「まんが日本昔話」の「おたよりコーナー」には「やめないで」の声が殺到
この番組の終了を、テレビ番組雑誌などに記載された「番組最終回」を意味する「終」マークでファンが発見。8月半ばから毎日放送の同番組の「おたよりコーナー」には、
「打ち切りには納得がいきません。まんが日本昔ばなしは現在の子供たちに必要なアニメだと思います」
「本当にいい番組なのでやめないで!!」「癒しの時間をなくさないでください」
などのコメントが殺到した。その声は200件近くにも上る。これを見る限りでは、この番組が今でも人気を維持しているにも思われる。では、なぜ打ち切りに至ったのか。
毎日放送の同番組担当者は、
「番組の枠構造の変換が最大の理由。このほか、復活してレギュラーで1年たって区切りがついた、ということで終了ということになった」
とJ-CASTニュースに答えた。現在「まんが日本昔話」が放送されている水曜18時55分~19時54分の枠はTBS側が持つことになり、毎日放送は土曜夜の枠を持つことになった。毎日放送側は別の番組企画を用意しており、また競合他社が同時間帯に放送する「裏番組」を考慮した結果、「まんが日本昔話」はどうしても放送ができないという。また、視聴率も「好調というほどではないが、不調でもない」ようで、「視聴率の面での打ち切りでは断じてない」(同担当者)と説明する。