大学生就職に役立つ SNSの新活用法

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広告、商社、金融、製薬‥‥OBは見つかる

   また、SNS・GREEでのOB訪問もなかなか盛んだ。OB訪問を受け付ける、就職支援コミュニティでは、IT業界に勤務するOB・OGが学生の訪問を受け付けるスレッドで、会社員20人以上が参加している。ほかにも、広告・商社・金融・製薬業界など、様々な業界で働くOBを見つけることができる。このコミュニティを作成したBさんは、自分が大学生だった頃に何度も「OB訪問」し、それが就職の判断基準になった、という。「彼女(OG)と会って客観的に話を聞いてもらっていなければ今の自分はいません」。Bさんは、OB訪問したくても、連絡先が分からなかったり、大学の先輩が見つからない人に多く機会を与えたい、と思ったのが開設のきっかけだ。コミュニティには現在500人以上が参加している。

   しかし、SNSを就職活動に使わない人もいる。2006年に通信会社に入社したある女性社員は就職活動の際、「魅力的なコミュニティがあったので、情報収集のためにも入ろうかとも思ったけれど、ネット上だと身元もよく分からないし、不安で入るのをやめてしまった」と明かす。多くのSNSは、「招待制」などで一応安全性を確保しているが、実際には参加している人の「本人確認」などはできていない。インターネットに詳しいある弁護士は次のようにいう。

「SNSでも本人確認などをしているわけではないので、ある程度リスクがあることを知っておくのも重要だ。OB訪問だと思って行ってみたら何かの勧誘だったという可能性だってある。複数の人と行くほうが良いだろう」
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