ホンダの悲願 飛行機へ本格参入

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宗一郎氏が開発の意向を示したのが1962年だった

   ホンダが航空機事業参入という悲願を果たすまでの道のりは長かった。本田宗一郎氏が航空機開発に取り組む意向を示したのが1962年。だが、二輪車、四輪車で確立した「ホンダ」ブランドも、航空機の世界では通用しない。自社開発エンジンの実証実験に漕ぎ着けたのは、30年以上経った95年。試験機の初飛行は03年だった。

   国内の航空機産業は太平洋戦争当時まで、戦闘機「零戦」に代表される軍用機の開発・生産で高い技術を誇っていた。しかし戦後は解体の憂き目に遭い、航空機産業再興を目指し、国家プロジェクトとして取り組んだ「YS-11」も、受注は不調で「次」につながらなかった。民間機分野では現在、三菱重工などが欧米メーカーから発注を受け、機体部品を生産している程度。86年の研究着手からプロジェクトに参画し、ホンダエアクラフト初代社長に就任する藤野道格氏は「ホンダジェットは速度、燃費、居住性など商品としての競争力を十分備えており、勝算はある」と、米国メーカーとの互角の戦いに自信を示している。ただ、小型機とはいえ、単独での完成機市場参入のハードルは高そうだ。

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