6月の小型トラック市場は33.7%増という好実績
05年、リコール問題への対応に目途を付けた三菱ふそう。06年1~12月の新車販売にかける意気込みは強い。8月にキャンター2t車のエンジンを一新し、小型トラックの新長期排出ガス規制対応車の一番乗りを果たしたが、その旧型エンジン車の売り切りと6月の中間決算が重なり、販売を大きく伸ばした。
05年度(4~3月)の小型トラック市場の販売シェアは、トップのいすゞが39.7%、2位の三菱ふそうが25.1%、3位の日野が15.2%、4位のトヨタが13.1%という実績。ところが06年6月単月では、いすゞ35.4%、三菱ふそう31.3%、日野12.7%%、トヨタ13.7%という結果だ。しかも6月の小型トラック市場は前年比33.7%増という好実績となった。
いすゞは08年度、トヨタ・日野連合は近い将来に、販売シェアを40%まで引き上げることが目標だ。両陣営とも着実に成果を上げてきたが、リコール問題から販売低迷が続いていた三菱ふそうが復活しはじめ、計画に誤算が生じた。決算期の変更で、販売攻勢のタイミングが異なる業界2位の三菱ふそうの動向に、他社が振り回されている。