米コロンビア大学関係者と接触か
一方、本来の総務相としての役割には関心は今ひとつだったようで、事務方がせっかくアレンジした米通信競争政策のトップ、FCCのマーティン議長との会談を辞退。また、新生AT&T幹部との面会もなく、私的懇談会を作ってNTTの組織解体をぶち上げた割りには焦点がぼやけた訪米になった。
対照的に、1日しかなかったワシントン滞在では、忙しい会談日程の合間を縫って米IIE(国際経済研究所)でディスカッションには参加。さらに、公表されていないが、ニューヨークでは竹中氏の総務相退任後の有力な身の振り先とも指摘される米コロンビア大学関係者と接触したとみられ、総務省内外で「再就職への布石が訪米の主目的だったのでは」との観測が真顔で交わされている。