高級車も値引き合戦が始まる
新発売のシビックも1,800ccセダンのクラスで販売トップを狙い、06年度は1万4,000台の販売計画を立てた。05年に同クラストップの9,000台を販売したカローラを大きく上回る数値だ。
カローラとシビックはおよそ100~120万ルピー(250万~300万円)の価格帯にある。現地生産のカローラは03年2月の発売から3年を経過し、6月に10万ルピー(25万円)引き下げて100万ルピーを切る特別仕様車を発売した。
日本で10%引きなら驚くことはない。しかしインドでは、小さな車の値引きが恒常化した一方で、高級車の値引きは少ない。ホンダも値引きを一切せずに販売してきた。
トヨタは05年に4万2,000台を販売したが、主力は現地で生産している多人数乗りのイノーバとカローラの2車種。あとはカムリとプラドを輸入している。カローラは日本では年内にフルモデルチェンジするが、インドではまだ先。高級車市場が伸びる中で、ホンダとの勝負は価格に頼るしかない状況となったようだ。