興行収入100億円に達するかどうか
いずれにせよ、駿監督と吾朗氏が比べられ、ジブリの"跡取り"として厳しい目で見られる。例えば、ある掲示板はこんな具合だ。
「宮崎駿と比べるとやはり削りシーンを削り過ぎており、また絵も荒く入り込めないところがありました。画面の迫力もあまりなくなってしまったところも少し残念です」
「監督に経験が無さ過ぎたという印象。ジブリの作品とはいえない出来栄えでした」
「お金を払って見る価値は無いです。原作者に謝って作り直せ!!」
「何故、並み居る先輩を超えて出来たのか?才能の遺伝は、創作の道ではまず無い」
ジブリ作品だから過大な期待をしてしまうのかもしれない。名も無い制作会社の低予算映画という前提だとすれば、そこそこ楽しめる内容だ。しかし、「全体的に暗く、ショッキングなシーンもあるため、子供には勧められない」というカキコミも多い。配給会社の東宝は100億円以上の興行収入を予定しているが、そこに達するかどうか疑問だ。
7月31日、月曜日の午前11時半、J-CASTニュースの記者が新宿の上映館に入ってみると、座席は30%程度しか埋まっていなかった。映画の終了の文字がスクリーンに出ると同時に、前に座っていた女性が、両手を高く上げて大きな伸びをした。エンドロールが始まると同時に、席を立つ人も多かった。