ライブドア内部には、独立を模索する動きも出始めた
そんな中、LD内では「USENとの統合は遠のいた」(幹部)との雰囲気が広まり、金融事業やネットショッピング事業の幹部の間ではUSENや外資への身売りを拒否して、MBO(マネジメント・バイ・アウト=経営者による事業買収)による独立を模索する動きも出始めている。
宇野社長は、06年12月のUSENとLDの株主総会で株式交換による経営統合への株主の同意を得て、07年には一気に飛躍を図る青写真を描いているとされるが、あと4カ月余りの短い時間で自社の株価を回復させ、外資ファンドも含めた株主を説得できる成長シナリオを本当に打ち出せるのか。証券取引法違反事件で信用が失墜したとは言え、1,000億円近い金融資産を持つLDに対しては、大株主の外資系ファンドが自ら買収に乗り出す可能性も囁かれており、宇野USENのLD統合実現への道のりは険しさを増している。