ドコモ社内には独自のNGN構想もくすぶる
実際、ドコモ社内では、光ファイバー波の大容量高速通信が可能になるとされる第四世代(4G)以上の無線回線網を軸に、持ち株会社NTTの計画とは別個のドコモ独自のNGN構想もくすぶっているほどだ。
総務省では、IP時代の進展を隠れ蓑にした、なし崩し的なNTTグループの再統合の動きにクギを差すため、NGNに関連し、NTT東西とドコモが通信設備を共有したり、顧客に共同営業をかけることを禁止することも検討している。この方針に対しても、NTT持ち株会社や東西は反発しているが、ドコモには内心歓迎するムードも強い。NGNをめぐる当局とNTT、ドコモの「三すくみ」関係の行方は今後、永田町の通信族も巻き込んでさらに複雑化しそうだ。