2強以外のメーカーも追い上げる
だが軽自動車市場が伸びる中で、三菱はアイ、富士重工はステラを発売し、加えて日産がモコの販売増持続、ホンダの販売チャンネル統合による軽自動車取扱店の拡大とゼストの販売好調など、各社が販売を伸ばしている。
2強は大型新商品の投入時期が市場拡大とマッチせず、シェア維持も困難となってきた。ダイハツはソニカを発売したが、販売増には年後半のミラのフルモデルチェンジまで待たなければならない。一方のスズキは当面、新商品の投入予定がない。鈴木会長は「200万台行くかもしれないが、市場の勢いがいつまで続くかわからない」と慎重な構えを崩さない。
いずれにせよ軽自動車の需要が高水準で続けば2強以外のメーカーも販売を伸ばすチャンスが拡大し、需要が下がり始めれば価格競争が予測される。市場の伸びが、スズキ、ダイハツの2強に不安をもたらしている。