日本マスコミは「ジダン擁護」が大勢
日本のマスコミはほとんど「ジダン擁護派」だ。06年7月18日付けの朝日新聞は、「社説」で、「差別にもレッドカードを」と題し、ジダンの生い立ちなどを踏まえながら「(ジダンの)説明通りなら感情の暴発には理解できる面がある」と述べた。06年7月15日付の東京新聞も、ジダンの頭突きのきっかけになった侮辱的な発言を批判した。
日本のネット世論は、より「ジダン擁護」が明確だ。SNSのmixiでは「ジダンMVPはく奪は絶対に反対!」「ジダンは悪くない!!」などの「ジダン擁護」のコメントで溢れている。「例えスポーツマンであっても、人間であり、自らの人格や家族を侮辱されたときは怒るのは当然だと思います」など。しかし、なかには「マスコミのジダン擁護には苛立ちを隠せません」と「差別的発言」ばかりを問題する日本のマスコミを批判する声も上がっている。
国際サッカー連盟(FIFA)は06年7月20日にも、ジダンとマテラッツィ両者を聴聞会に召喚し、同日にも処分を発表する見通しだ。