ある程度の年になると、ネットアイドルは卒業
「くまぇり」は、ネットアイドルを一つの踏み台にして芸能界への進出を考えていた。
「彼女は前向きだったと思います。だから、ネットアイドルと呼ぶのは妥当かどうか」
そのため、ネットアイドル達は「一緒にしないで欲しい」と思っているだろうと恩田さんは言う。
ネットアイドルは、プライドが非常に高いという。ホームページのリンクを制限したり、「責任ある成人の方のみ次のページにお進み下さい」などの注意書きがあったりする。これも、「限られた人間だけ」というメッセージだ。「お前はそんなに超有名ブランド品なのか、と言いたくなるネットアイドルもいまして(笑い)」
アイドルになれそうなら、芸能プロダクションは放っておくわけはない。スカウトがどうして来ないか、彼女達は最初から分かっているのだ、という。
インターネットが無かったら、彼女達の活躍の場はなく、コミケ(コミックマーケット)などのイベント会場でコスプレをして遊ぶのがせいぜいだ。
「チヤホヤされて、ある程度年をとったら、ネットアイドルから卒業していく。それがネットアイドルなんだと思います」