テポドンでアウト? 北朝鮮マツタケ

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   北朝鮮が日本海に向けて相次いでミサイルを発射、日本政府は2006年7月5日、万景峰号入港禁止など9項目の制裁措置を発動した。仮に貿易がストップした場合、北朝鮮産のマツタケは直撃を受けそうだ。

   06年5月に農林水産省が発表した05年の「農林水産物輸出入概況」によると、日本が1年に輸入したのは2,881トン。そのうち北朝鮮産は中国、韓国産についで3番目に多く、783トン。割合にして27%だ。日本で出回るマツタケの9割が輸入物と言われているため、店頭で買えるマツタケの4つに1つが北朝鮮産、ということになる。

シーズンは8月終わりから9月

今年は、どこの国のマツタケが食卓にのぼるのか
今年は、どこの国のマツタケが食卓にのぼるのか

   北朝鮮からの船が多く入港する舞鶴港(京都府)を管轄する大阪税関舞鶴税関支署はJINビジネスニュースの取材に対して、

「北朝鮮産マツタケのシーズンは8月終わりから9月なので、まだ分からない。制裁措置についても、まだ何も聞いてない。その他の北朝鮮からの輸入も、いつもどおり行われている」

とコメントした。
   北朝鮮のマツタケの輸出を担当する北朝鮮と中国の商社にも取材を試みたが、電話がつながらなかった。

   北朝鮮マツタケを販売する岡山県の百貨店「天満屋てんまや」は、

「シーズンがまだなので、まだ考えていない。今後の対応についても、情勢が変化する可能性があるので、今のところは何とも言えない」

と、困惑した様子だった。

他国産でおぎなえる?

   鹿児島県の老舗デパート「山形屋やまかたや」は、「シーズンはまだなので何とも言えない」と前置きした上で、「今年は多分(北朝鮮産マツタケは)来ないでしょう」と、輸入停止も視野に入れていることを明かした。仮に輸入停止になった場合の影響については「中国、韓国産の量が多く、北朝鮮産の量はそれほどでもないので、他国産でおぎなえるでしょう」と、影響は小さい、という見通しを示した。

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