日本経済新聞だけは、福井総裁「擁護」
日本経済新聞だけは、福井総裁「擁護」の社説を掲げている。福井総裁が利益や保有株の情報を公開し、給与の減額、謝罪したことなどに対し、
「これまでの同総裁の対応よりは一歩踏み込んだ」
と評価した。村上ファンドから得た利益についても、
「巨額の利益を得ていたのは問題だという声もある。だが、ファンドへの拠出は元本割れのリスクが伴うことなども考えれば、そうした批判は必ずしも当を得ていない面がある」
と擁護。さらに、辞任を求める動きについて、
「総じていえば、野党のように、辞任に値する、と断じるほどの根拠は現時点ではないのではないか」
と福井総裁の辞任を論じるのはおかしい、という内容になっている。
スポーツニッポンは、ほぼ1ページを使い福井総裁問題を特集。「金融の番人ボロ儲け」「我々一般庶民の運用ではたった28万円」という見出しが並んだ。
国民の声も紹介した。「びっくりした。もうかれば何をしてもいいというのは日本本来の考え方とは違う」「腹が立つ。これでは世界の信用をなくす。辞任すべきだ」
スポーツ紙は軒並み、「庶民感情」を持ち出して、「福井批判」を展開している。
福井総裁は次第に追い詰められている。