シンドラー制御盤に何が起きたのか

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心臓部である制御盤だけは触れない

   社長によれば、保守点検会社がメーカーに修理を頼ることは殆どないという。人命を預かる仕事のため、この会社は、エレベーター会社OBなど熟練した社員を揃え、点検、修理、部品、作動のプログラミングなどあらゆる技術、知識を有し対応している。

「メーカーに修理を頼るようなら、我々のような会社の存在理由はないのです。だからどんな故障も発見し修理できます」

   ただし、触れない部分があるという。それは「心臓部である制御盤。企業秘密になっている」(社長)からだ。そのため、日本電力サービスがシンドラー社に修理を依頼したのは、制御盤の不良を疑って連絡したのではないか、と推測してもそれほどおかしくない。この社長も「電線の断線すら発見できないなら、保守点検業界全体の信用がなくなる」と話す。

   しかし、シンドラー社は修理した後に、こう電話で説明している、という。「制御盤とエレベーターを繋ぐ電線に断線があった」。さらに、「修理は完了しましたので、区住宅公社には報告しておきました」。「シティハイツ竹芝」は港区の集合住宅だからだが、区には何の報告もしていないことが後に発覚する。
   制御盤を巡るシンドラー社の説明は今後どうなるのか。事件が起きてからのシンドラー社の説明、広報の内容は、こんな具合だった(一覧表参照)。

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