日銀の福井俊彦総裁が「村上ファンド」に1,000万円を出資していたことについて、総裁の「脇の甘さ」に各界から批判が噴出している。「ネット社会」でも「レッドカード」を出すブロガーが多い。
ブロガーからも福井氏に「レッドカード」
IT関係のニュースを紹介しているブログ「ニュースIT羅針盤--ネットビジネスの覇者を追え」は、
「だいぶ古い話になる。首相候補ともいわれた北欧の女性大臣が、子供のための買い物でたまたま持ち合わせがなく、役所のクレジットカードで決済してしまった。後日、個人で支払ったか支払うつもりだったが、この問題を指摘され、即座に辞表を出した。公職にあるものはそれだけ厳しく身を律さなければならないと思う。それができないなら公職にはつくべきではない。日銀総裁に就任する前の、富士通総研時代の話だから責任はないというが、これだけの事件に発展した村上ファンドとのかかわりを考えるとき、日銀総裁という重要なポストにいる人になにも責任がないと考える方がおかしい」
と、公職の責任の重さについてふれている。
村上氏の言動を見ていたら、気付くべきだ
市況を解説しているブログ「黒田半兵衛の推奨株」は、総裁就任時に身辺をきれいにすべきだったとした上で、
「少なくとも、その後の村上氏の言動を見ていたら、気付くべきであった。私のような一投資家でも、このブログに書いたように、『ホリエモンよりよほど悪質である。塀の上を走っているがいつ塀の中に落ちるか』『ホリエモンは強要や恐喝をしないが、この方は昔の総会屋以上である』とまで書いているのだから」
と、「見通しの甘さ」を指摘している。
その次に多いのが「インサイダー説」。日銀総裁という立場を利用して、村上ファンド解約のタイミングを決めたのではないか、という推測だ。「村上逮捕」や「量的緩和解除」など、複数のインサイダー疑惑がささやかれている。