元日本テレビの人気アナウンサー、藪本雅子さんのブログに、内容を批判するコメントが殺到し「炎上」状態だ。若手男性アナの「パンツ盗撮」を擁護したとも受け止められかねない内容で、いったん削除した。が、それがまた批判の嵐を呼び込んでしまうという異常事態に、とうとう「ギブアップ」に追い込まれた。
英国在住の藪本雅子さんのブログ。日本国内の空気を読みそこなって大炎上
藪本さんは91年にアナウンサーとして日本テレビに入社。『スーパージョッキー』『夜も一生けんめい』などのバラエティー番組に出演したほか、「DORA」というグループを結成してCDもリリース。いわゆる「女子アナ」の先がけとして人気を集めた。98年から退社する01年までは記者として活躍、ハンセン病問題などを追った。
「パンツを見られない努力をしなさい!」
さて、炎上しているのは、2006年5月19日の、後輩アナの盗撮事件について書いた「盗撮で思う」という記事だ。
盗撮事件の経緯はこうだ。各紙が神奈川県警戸部署の調べとして報じたところによると、日本テレビの
この事件について藪本さんは、
「ミニスカートをはいている子達は、パンツを見られない努力をしなさい!」
「基本的には男っていうのは、女の子のパンツが見たい」
「日テレの彼も、社会的制裁はうけたでしょ」
などと書いた。すると、「盗撮された女性にも非があるといわんばかりだ」「身内に甘い」と、批判のコメントが大量に書き込まれたのだ。
「これまでいかに甘やかされてきたのか、
己の無知と無恥に気づかされる機会がなかったのか、
よくわかるというものだ。」
「この女、バカじゃないか?『じゃないか』と言うより、バカだね。真正の」
「あんなこと書かなきゃよかった。もうこれで終わりにさせてください」
「藪本さんのおっしゃっていること私は理解できます」
「そりゃ元アナウンサーとはいっても一個人が書いてるブログ。あんまり攻めるなよ」
と、藪本さんを励ますコメントが見られたものの、やはり騒動は収束せず、5月24日には「終わりにさせてください」というタイトルの記事を掲載した。
「あんなこと書かなきゃよかった、って今頃後悔しても遅い・・。
でも、もうこれで終わりにさせてください。」
と、事実上の「敗北宣言」に追い込まれた。
どうしてこんなことになってしまったのか。英国在住の藪本さん自身が24日、夕刊フジに対してコメントを寄せている。
「日本の空気が読めなかったですね。
日本の報道に接することができないので、ネットで記事をたまたま見つけて思うことをそのまま書きました。タイミングが最悪でしたでしょうか」
と、「空気が読めなかった」ことを「敗因」に挙げている。
一見正論に見える部分もある藪本さんの書き込みも、日本の「ネット社会の異常な空気」には合わなかったようだ。