日本の広報に問い合わせても無駄?
ITジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「グーグルの日本広報に問い合わせても無駄なことが分かった」と話す。日本の広報が回答できる権限は非常に小さく、少し突っ込んだ話題になると、米国本社に直接聞いてほしい、という形になるようだ。
「しかもアメリカの上層部は日本の事情をよく知らないため、回答に長い時間がかかったり、意味のわからない回答が来たりする」
大手新聞社の記者はグーグルの広報体制についてこんな見方をする。
「日本進出の頃はそれなりにPR活動をしていたと思う。しかし、会社が大きくなり問い合わせが増えた事によって、仕事がこなしきれなくなったようだ」
日本法人では広報はたった1人。自社ホームページのプレスリリースコーナーが1年以上も更新できないでいる。全世界のインターネットユーザーの半数以上がグーグル検索を使っている。そんな世界的コミュニケーションの基幹になっている会社なのに、「広報不在」は奇妙だ。