「グーグルの行為は当然だ」という見方も少なくない
 検索数が多いほど人気企業だと判断される。また、サイトに集まる広告数や値段も違ってくる。だからといって、スパム行為はすべきでない、という考え方は当然だ。サイバー社の削除問題でも、ネット上では「グーグルの行為は当然だ」という見方も少なくない。しかし、一方で、スパム行為が何を意味するかが具体的に分からないままでは、「グーグルの削除はやりすぎ」という意見も多いのだ。
 米国の検索エンジンマーケティング会社アーティザンクルーエンジニアリングのサイトにはこんなことが書かれている。
「2002年8月シリコンバレーで開催されたSearch Engine Strategiesでのスパム問題部会では、 GoogleのエンジニアがSEOプロバイダーのブラックリストを誤ってスクロールしてプロジェクターに写し出してしまうというハプニングがありました。 (偶然手が滑ったかのように見えましたが、最前列に座っていた弊社VPいわく、『あれは絶対わざと見せた』)。
 日本のIT企業関係者は「こうした、偶然を装うやり方はグーグルの社風ではないか」と話す。