3大メガバンク 公的資金返済白熱

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年度入り早々に最大の山場が来る

   とはいえ、こと資本の「質」という点では3月末時点でのみずほFG優位は動かない。優先株には、ある条件の下で株主が希望すれば普通株に転換できる転換型優先株、社債のように現金で償還される償還型優先株(社債型優先株)の2種類がある。みずほFGが残している優先株は、「転換型」のMUFGとは異なり、全額「社債型」だからだ。つまり中核的自己資本(Tierl)に占める公的資金への依存度はすでにゼロ。今回3,165億円を返済してもなお依存度8%を超えているMUFGを凌駕しているからだ。
   MUFGでは6月末の定時株主総会で06年度の自己株取得枠が承認され次第、ただちに優先株買入れ消却を実行して公的資金を完済、名実ともにみずほFGに先んじたい考えだが、みずほFGも財務部門総動員で対抗策に知恵を絞る。前倒しを宣言したSMFGの動きも絡んで、完済レースは06年度入り早々、最大にして最後の山場を迎えることになりそうだ。

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